ナノインプリント用モールド

ナノインプリント用モールドとは

ナノインプリントとは、原版となるモールド(金型)を型押しすることで、数ナノメートル単位のパターンを転写する微細加工技術です。工程がシンプルなため、微細構造体を安価に再現性良く大量に製造する技術として期待されています。テクセンドフォトマスクは、半導体用フォトマスク事業を通じて培ったリソグラフィ技術を応用し、高精度なナノインプリント用モールドを開発、製造しています。

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ナノインプリントの方式とモールドの種類

ナノインプリントの方式

ナノインプリントには大きく分類すると「UV方式」と「熱方式」の2種類があります。
■ UVナノインプリント方式モールド
上のパターンをUV硬化性樹脂に押し付け、紫外光を照射し樹脂を硬化させることでパターンを複製する方式です。常温での作業が可能なため、パターンの再現制度が高いという特徴があります。

■ 熱ナノインプリント方式モールド
上のパターンを熱可塑性樹脂に強い圧力で押し付け、加熱後冷却することでパターンを複製する方式です。加熱により軟化する材料であれば、さまざまなものに対し直接加工することが可能です。

モールドの種類

■ 石英モールド
テクセンドフォトマスクの石英モールドは、半導体フォトマスクと同等の高品質な石英材料を使用しており、安定性・平坦性に優れています。半導体フォトマスクの製造プロセスを応用することで、数十ナノメートルレベルの高解像度パターンを形成することが可能です。また、多段構造のモールドも開発・製造しており、幅広いニーズに対応しています。基板サイズ:152×152×6.35mm(t)

■ シリコンモールド
テクセンドフォトマスクのシリコンモールドは、シリコン基材上に塗布した感光性樹脂に電子ビームで精密なパターンを描画し、ドライエッチング法で深堀り加工することで製造されます。これにより、石英モールドと同等の高精度を実現し、アスペクト比の高いパターンや複雑な3次元形状のシリコンモールドを製造することが可能です。基板サイズ:直径200mm(ウェハー厚:725μm)

パターン形状例

テクセンドフォトマスクは、お客さまのニーズに対応したモールドを提供しており、豊富な実績を誇ります。また、3D構造パターンの開発など、研究・開発にも注力しています。ご希望のパターン形状など、お気軽にご相談ください。

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